保険貧乏になってはいませんか?家計と保険のベストバランスを考えよう



海外旅行での保険

 

 

ここまで保険貧乏の話をしてきたわけですが、海外旅行保険はちょっと話が違ってきます。海外旅行保険は、渡航先での病気、怪我の治療費用、他人の物品を壊してしまった場合や怪我を負わせてしまった場合の賠償、携行品の破損や盗難などの補償をするための保険です。

 

更には、飛行機の欠航、遅延で生じた宿泊費、食事代の保障、飛行機に積んだ荷物が行方不明になった場合の補償、旅行中に急用で帰国しなければならない場合の費用補償などの契約もあります。

 

海外旅行では予想できない問題が発生する可能性があるので、海外旅行保険には加入した方がいいと思います。日本国内と比較すると海外は治安面でかなりの違いがあり、旅行先でのトラブルが増加傾向にあるようです。

 

「2015年度 海外旅行保険事故データ」(ジェイアイ傷害火災保険)の調査だと、海外旅行者の28人に1人が何らかの事故に遭っているそうです。それでも「自分だけは大丈夫」と誰もが思いがちです。万全の注意を払っているつもりでも、食事や風土の違いから予測できないような病気になることもあります。日本国内では自己負担額が医療費の3割負担ですが、海外ではそうはいきません。

 

治療内容にもよりますが、治療費が何十万円にもなるケースがしばしばあります。ただし、クレジットカードに海外旅行保険が自動付帯されている場合もあるのでそれを確認しましょう。海外旅行保険が自動付帯されているなら、損害保険会社の海外旅行保険のように、別途申し込んで保険料を支払う必要はありません。

 

注意点は補償の条件点で、事前に加入しているクレジットカードの内容を確認しましょう。また、クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合は「最低限」の補償内容です。万一のときの補償が不十分と判断したら、別途損害保険会社の保険に加入した方がいいでしょう。